2022年01月03日 アジア独立に貢献した日本:マレーシア・シンガポール編
マレー半島の南部に位置する現在のマレーシアとシンガポールは、当時は「イギリス領マラヤ」と呼ばれており、ポルトガル、オランダの植民地を経て1800年代初頭から徐々にイギリスの植民地化が始まり1900年代初頭には実質的に全土がイギリスの植民地となっていました。マレー半島南部の原住民はマレー人でしたが、イギリスの植民地化後の移民政策により、華僑(中国人)とインド人が次々流入し、大東和戦争開戦直前には、華僑の人口がマレー人の人口をしのぐまでに増えていました。この地域における主な産業は、錫(すず)と天然ゴム産業でしたが、イギリスの移民政策により優遇を受けた華僑(中国人)とインド人がそれらの主要産業をほぼ独占してしまったため、マレー人たちは社会からつまはじきされる結果となります。そんな不遇にあっていたマレー人たちの独立志向は日増しに強くなっていました。